再び部屋に戻ると由香は泣き止んでいた。


目が真っ赤で腫れてたけど何も言わなかった。



きっと私も真っ赤で腫れていたから気付かれてたと想う。



けど由香は何も聞いて来なかった。





私の大好きなアーティストの曲が居心地良かった。





♪清木場俊介 今。

うたを唄おう
あなたに届くように
大切な何かを取り戻そう
だから唄おう
君に唄うよ
たった一度の過ちなんかで
本当の自分を失わぬように
前を向いて歩こう
前を向いて歩こう







先に口を開いたのは由香。



「ごめんね。ごめんなさい。」



そう言いながら泣き崩れた。



『なんで由香が謝るの?』



「アタシが変わりにレイプされてれば良かった―。」











由香と私は[友達]とか[親友]とかそんな言葉じゃ表せないぐらいの絆で。



由香が私と一緒につるんでくれてた事は今でも誇りだよ。