眼を合わせられなくて、少し明るくなった空を見上げながら煙草を吸った。
沈黙が続く。
口を開いたのは由香だった。
「バカ。」
『由香だってバカじゃん。』
「アズ、処女を援で売るなんてバカ。」
涙を貯めながら言った。
「バカ過ぎ。」
『好きな人と愛のあるセックスしてないから、気持ちはまだ処女だし。』
自分の中で美化しようとした。
「…。バカ。」
バカでいいもん
って笑ったら由香も笑ってくれた。
この日から由香と私の援交生活が始まった。
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