半年ぐらい、この幸せは続いた。 私はまだ[女]とは、ぎこちなかった。 ―――――― ――― ―― 6月の半ば頃 もうじき梅雨入りで今日も昼間から雨がザーザー音を立てていた。 私は家で携帯小説を読んでいた。 その時 ~♪~♪ 由香からの着信 『もし~?』 「もし~…?」 『どうしたの?元気無いじゃん。智也と喧嘩した??』