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――お正月

由香と智也と私は二年参りに来ていた。


『私がいてお邪魔じゃない?』


申し訳なく思い、聞いてみた。



「邪魔じゃないから!アタシは一緒に来れて嬉しいよ?」



「気にすんなよ~アズ~」



嬉しかった。



由香は智也が彼氏になってからも、ほとんと私と一緒に過ごしてくれる。


二人の優しさがなければ私は居場所が無くなっていた。



本当に嬉しかった。

幸せそうな二人を見ていると私まで幸せになる。




だけどずっと二人にくっついて行くわけにはいかない。



家に戻ってみるか…。


そう、考えるようになってきていた。





「今日アズ俺ん家泊まるか?」


智也が優しい口調で私に聞く。



『ん~…。』


「アタシも智也ん家泊まるから一緒に泊まろ?」



由香も気をつかってくれてる。




でもこんだけ一緒にいたら、二人は愛し合えない。