「由香が過去に凄く愛した奴だろ?忘れるなよ。過去に愛した奴がいるから今の由香がいるんだろ?」



「うん。だけど…。」




智也の一つ一つの言葉が私の心にまで刻まれる。




「翔って奴の想い出の物とか写真とか捨てる必要ないじゃん。由香が翔って奴を愛した証だろ?俺は嫌じゃないよ?」




「…。」




由香の目から涙が溢れ出た。




私も泣きそうだった。




智也はそのぐらい由香を愛してるんだ




智也が由香の頭をくしゃって撫でた。