「すみませんが事情はランにでも聞いて下さい。これから病院に行ってきます。」


表に用意してあった車に乗り込み病院へ急いだ。




病院に着くないなや、看護師さんが慌ててレオを連れていった。



じろじろと見られる視線に、ヒソヒソと話される言葉。


「あの、着替えご用意しましょうか?」


若い女の看護師が顔を赤らめながら俺に言う。


レオの血に染まっている俺を気遣っての事か…。


「いえ、結構です」



そう言ってレオが入って行った治療室の前にあった椅子に腰掛けた。