(牧場長)「その辺にしといてやれユウキ、青井が可哀想だ」



(ユウキ)「は~い」



返事はしているが、あすなろ抱きのままさくらを離さないユウキ、

さくらの頭にユウキの豊満な胸が乗り、さくらは劣等感のあまり白目になっていた。



(牧場長)「青井、仕事でコイツらと関わっていくことが多いから、お前もコイツらと仲良くするようにしろよ~ じゃあ牛んとこに移動するぞ」



(さくら)「ちょちょ、ちょっと待った‼」



牛がいる農場へ移動しようとする牧場長に「乳乗せ白目さくら」が疑問を投げ掛けた。



(さくら)「こ、こんな高校生と絡まなきゃいけないなんて聞いてないんだけど!?」



振り返る牧場長は、しかめっ面でさくらの疑問に答えた。



(牧場長)「はあ? ちゃんと求人に「子供たちとのふれあいが多い職場」って書いてあっただろ」



(さくら)「「子供たち」って高校生かよ‼」



(牧場長)「俺から見れば高校生なんざガキだ」



そう言って小指で鼻くそを掘る牧場長の顔は、あからさまに人をバカにしている顔だった。

さくらは悔しさのあまり白目から涙目に変わる。



(さくら)「詐欺だー‼ 返せ‼ 私の「ウフフ…アハハなファームライフ」を‼」



さくらの叫びに答えることもせず、牧場長は相変わらず人をバカにした顔で、ホジくった鼻くそを丸めて地面に捨てるのだった。



(さくら)「おいオッサン‼ 止めろ‼ その顔止めろ‼ 鼻くそ止めろ‼」



牧場長の挑発に、今にも飛びかかりそうなさくらをなだめるように、龍巳が横から茶茶をいれてきた。



(龍巳)「まぁまぁさくヤン、和也さんの言う通りだぜ? 和也さんから見れば俺たちなんか子供みたいなもんだろ」



(さくら)「アホパツ…」