“俺には関係ない”
 
そう言い聞かせて、俺は合コンの誘いをOKした。
 
 
「なら今から相手に連絡入れる〜」
 
「…おう」
 
 
嬉しそうに電話をかける稔を横目に、何故か俺は、バイトの時に素っ気なくした時の、あの悲しそうな顔をしたキナちゃんの、なんともいえない表情が、頭の中でグルグルと回っていた。
 
 
「優夜、明日の夜7時に、駅前で待ち合わせって事に決まったぜ」
 
 
電話し終えた稔が、張り切って俺にそう伝えて来た。