少し戸惑った顔をしつつ、
 
 
「優…夜…くん?」
 
 
と呼んでくれたキナちゃんに、急に気持ちを伝えたくなった。しかし、
 
 
『酔った勢いなんて思われちゃ、たまったもんじゃない!』
 
 
と思い直し、
 
 
「うん。そっちのがいーや」
 
そう照れながら答えた。
 
ちょっと距離が縮まった気がした、歓迎会の帰り道。