「会って話をした方が良いと思って、アタシが稔に頼んでたの。…明菜を呼ぼうって」
　
「ごめん」
　
「明菜、心配させちゃってごめん。優夜くんも…黙っててごめんなさい。」
　
「…いや、謝られてもさ…。てか、俺の話聞こえた？」
　
　
急に話をふられて、キナちゃんの肩が少しビクッとなった。
下を向いたままのキナちゃんは、聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、
　
　
「うん…ごめんなさい」
　
　
とだけ答えた。
　
その答えに、驚きと戸惑いを隠せないまま、
　
　
「え…い、いつ…から？」
　
　
吃(ﾄﾞﾓ)りながら、そう問い掛けた。