部屋に戻ってベットへとまた転がると同時に、携帯が震えた。
いつの間に、バイブにしていたのだろう。
 
美紀からか?と、少し心臓が跳ねたが、ディスプレイを見ると、
“稔”
という文字が出ていて、安心して通話ボタンを押した。
 
 
「もしもし?」
 
「おっ、やっと起きたな?具合はどーよ?
てかね、優夜、美紀ちゃんに連絡してない?電話しても繋がらないって心配してる様子で電話掛かって来たんだけど」
 
「あぁ…何か連絡する気起きなくて…さ」
 
「…あぁ〜。優夜さぁ、今からでも出て来れる?つーか、会えるんなら迎え行くしよ?」
 
「頭痛ぇけど、大丈夫。なら待っとくな?」
 
「おう、ならすぐ行く。
…あとさ、メールでもいいしさ、美紀ちゃんに連絡しといたんがいいと思うぜ?」
 
「だな。今から連絡するわ。ごめんな、お前にも迷惑かけちまって」
 
「いいって!気にすんな!じゃあまた着いたら連絡する」
 
「おう、また後で」