初めての二日酔いと、嫌悪感に浸(ヒタ)りながらも、喉の潤いを求めて台所へと向かった。
 
 
「おはよ」
 
「おはよう。あんた、どれだけ無茶な飲み方したのよ?歩くのも、ままならなかったのよ?稔くん達心配してたわよ?ちゃんと謝りの電話入れておきなさい?」
 
「…おう、そのつもり」
 
 
台所に着いて、コップに水を入れて飲んで、母親と少し話をして、また部屋へと戻った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
普段なら、起きてすぐ連絡するはずなのに。
心配しているであろう美紀に何故か、連絡を出来ないままでいた。