「こうして優夜と付き合えて、一緒に居られるなんて、夢みたい」
 
 
テレビをしばらく見た後に、美紀がポツリと言葉を漏らした。
 
 
「大袈裟だな」
 
「大袈裟なんかじゃないよ!5年越しの恋が実ったんだもん。…ホント夢みたい」
 
「ありがとな」
 
 
目が合い、ニコッと微笑む美紀。
たまらなく愛しく思い、チューしてやった。
 
 
「へっ?」
 
 
なんて言い、何が起こったのか把握出来てない美紀。
しばらくした後、顔が真っ赤になり、俯いた。
 
そんな美紀を、可愛いと思った。
5年も好きで居てくれて、嬉しいと思った。
 
 
好きだと思えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…この時は。