「あっ、ごめん…」

あたしはスマートフォンをカバンの中に入れた。

「校門にいた男の子、坪倉さんの知り合いなの?」

三島くんが聞いてきた。

「まあ、親戚みたいなものかな」

あたしは答えた。

親戚じゃなくて親子なんだけどな。

そう思ったけど、あたしは黙った。

「それで…12月24日なんだけどさ、坪倉さんは何か予定ある?」

「12月24日?

…特にないかも知れない」

その日に、一体何をすると言うのだろうか?