私はびっくりしすぎて思わず「ごめん…。」と言ってしまった。

ハルが病気なんて信じられず、しかも恋愛対象としてみてなかった。

私はあとからものすごい後悔をした…。

このときもっと自分が嫌だと感じた。

次の日……

私が教室に入るといつもと変わらないあいさつが聞こえてきた。

でも、一つだけ違うことがあった…。

それは、ハルがいないことだ。


私はそのことが気になってHRのときに先生に聞いた。

「先生…?神田はどうして来てないの…?」


すると、先生は
「うーんっと、風邪引いたんだって。」といかにも嘘って感じの答え方だった。


私は考えた…

あと、ハルのことを良く知る人物…

そのとき私の頭に浮かんだ名前…

゛勇人″

一番思い出したくない名前。

けど、あとハルを良く知る人はいないと考えて
私は仕方なく聞きに言った。


勇人の教室は隣の隣。

ガラガラガラ

教室のドアを開ける音とともにみんなの視線が私に向く。


そして、私は「○○勇人!」と叫びなから呼んだ。

すると勇人は早足で私の前にきた。


そして「なぁにかな?もしかして俺に惚れ直した?」とからかわれた。

そのことにイラッときた私は「違う!!!神田は今日なんでこないの?」
怒りを込めながら聞いた。するとチッと舌打ちをしてから「また、ハルかぁ…まぁいいやっちょっとこいっ」と私の腕を引っ張り屋上まで連れ出された。


私はまたあの嫌な場面を思い出してしまった。

そんな私に気づいたのか勇人が「もうしねぇから許せ」と言ってきた。

それから勇人はハルが来ていない理由を話はじめた。

「春樹は、小学生のころに脳に小さい腫瘍が見つかって手術をした。そのときは全部取り除けたと言っていたけど、最近になって再発したって言ってた。それで今日は検査に行くために休みなんだ。」
と説明してくれた…。

私は勇人の話を聞き終えるとこないだの告白を思い出していた…。