そう言って彼は離れて行った。
 私はその日から彼に恋をし、毎日彼の事を考え頭を抱えていた。
 そしてこの高校に入ってやっと会えた。それが拓海君だ。
 高1のとき告ろうとしたが、すでに彼女がいて言えず、遠くから眺めるだけだった。
「ねぇ、楓。今拓海君フリーなんだって。」
「ほんとっ!?」
「ほんとだって。そら、行って来い。」
 そう言われて私は拓海君に告白した。
 すると、返事は・・・
「実は俺もお前の事が好きだったんだ。」