「エプロンしてるなら
 やっぱ今から、は…」

ガスっ。

あ、痛そう。
麗人、意外に馬鹿力だし…。


かわいそーに。


「兄貴、その口、
 ふさいでやろーか?」

「どんとこーい!」

─────キスする気?
なのかな…??

度を超えた兄弟愛、
なのでしょーか?しらないけど。

「なんか幸せ。」

「俺、全然幸せじゃねぇ。」

「え、なんで?聖。」

「俺、おまえ足りないし。」



────?
おまえが足りない?


Why?どーゆー意味さ?


「馬鹿っ面。」

「ば、馬鹿って!!
 馬鹿、馬鹿、馬鹿って…
 いわなくたっていいじゃん?」

「無駄口たたく口はふさぐぞ?」



「な…ふざけっ───ッン。」



や、舌、舌、舌!?


舌ぁあああ!?



かぷっ。



「痛…舌噛むな、いきなり。」

「舌入れてきたホーが悪い!!」




「──けんかすっほど」


「仲がいい。
 ─っていうけどな。昔から。」




「…皆、ふざけないでよ。」


「バリバリ本気!」

「俺、お前のこと好きだし。」

「幼なじみとして
 ほっとけない。馬鹿が。」





──下等生物共が。





あーもー。
よにん、そろっちゃだめだ。
多分。うん、きっとそうだ。




「ところで、食べ終わったよ?」



──────はやっ。



「俺も。一緒に風呂はいるか?」

「幼なじみとして阻止するが。
 ───全力で。」




うん、ありがと。麗人。
こーゆー時
頼りになるよ。うん。




どーしよ、食べれなかった
夕御飯。仕方ない。

ラップかけて冷蔵庫に
放り込んで明日、チンして
食べればいいや。





「「「「ごちそうさま」」」」







食器洗ってこよ。