湯浅が写メを送ってから
もう30分位経つ
「 …どうしたんだろう
ぽんぷさん、いつもはすぐに
返信来るんだけど… 」
「 どっか
イメージ違ったんじゃねえか? 」
「 ―― そんな事ないよ!
同じ感覚あるから、俺
あの人に参加頼んだんだから… 」
「 …この作者の人さ
ユグドラシルの 」
「 うん 」
「 ありすちゃん描き始めた時
相当、反感くらったろう 」
「 …うん
『終わったな』とか言って
離れて行く人もいた
でも、ありすちゃんもさ
作者の伝えたい事は同じなんだよ 」
「 …そこまでわかってくれる奴
なかなかいないと思うぜ?
こういう緻密系から
見易い絵柄に変わっただけで
引く奴もいるだろうし 」
「 ありすちゃんは
回りくどい事いわないからね
キツイ事も平気で言うし
――――― あ
… え?! 電話?! 」
慌てて湯浅が携帯を取る
「 絵師さん? 」
「 うん!!
…… 結構付き合い長いけど
電話かけて来たなんて初めてだ 」