バタバタと受付に走り
守衛さんは、オレ達の顔を見ると

引き留める事なく
手で『 どうぞ 』とアクションし
通る事を許可してくれた





五階までエレベーターで昇り
ゆっくり開くドア


そこにはすぐ応接セットみたいな
低いテーブルと椅子があって


「 お帰りなさい 」と


私服に着替えた、さっきの看護士さんと




「  ――― 花さん  」





二人の姿が 立ち上がった