「 …オメエなあ…

花さんも何だか謝りまくってるけど
いつまでもそんな事言ってんじゃねえぞ 」



「 だって本当の事だろ

… 湯浅だって
空哉が言う前に、花さんの家に電話かけてたりしたのに


… 俺は震えながら

皆が花さん持ち上げてるのに
ただ見てただけだった 」




「 …馬鹿かオメエは 」


「  あ?!  」



「 … 真田がどれくらい
目立つ行動取るのキライか知ってっか? 」


「 ―― しらねえよ
俺この学校、高校からだし
クラス同じになってからも
親しくしてたわけじゃねえし 」



「 湯浅がいなかったら
アイツ確実に
ヒキコモリになってたと思うぜ

中学の時も一度、かなり長い事休んで
湯浅とかが迎えに行ってたし



―― オレが一番最初に

那智、オマエに、
花さんが意識取り戻した事話したのも
『那智に一番に知らせてあげて』って
真田が言ったからなんだからな 」



「 うん

那智がいなかったら

―― 真田、もしかしたら

騒ぎも、何かあったのかな位で
布団の中でずっと
ゲーム、やってたかもしれない 」