「 …… え… 応急、処置? 」

古山と舞洲が、動揺しながら突っ立つ


「 おう

… オレこれからちょっと、
花さんの家に連絡するから
頼んでもいいか?

救急車来るまで
オレ、やれる事、もうないからよ 」




「 うあ、や…

―― たしかに俺達、い、医者の家だけど

べっ …別にまだなったワケじゃ
な、なあ?! 」


「 そっ そうだよ…! 」




「 おう、そりゃそうだな ワリ


―― んじゃさ、とりあえず
そば付いててあげてくれよ
佐和子も頼むな 」



「 う、うん…!! 」


「 那智、平気か 」




「   花菱先生!! 」



「  柏先生! 遅せえよ!! 」


「 どっ

何でこんな事に!

――― 花菱せんせ〜い!!

聞こえますか?! 」



柏が
倒れている花さんの背中に耳をあて
床との間に手を入れつつ
仰向けに、抱き起こそうとした






「 ………っ う 動かしたらダメだ!! 」