零れそうな涙を必死に堪えて。



「何?誘ってんの?」



そんなとき、
イキナリ奏斗さんの瞳が色っぽくなる。


「そんなワケ・・・・・・んっ!」





え・・・・・・。





ちょ、え?


目が開いて、目の前に広がる奏斗さんの顔。




これは・・・・・・、もしや、




――――――キス、とかいうヤツ・・・・・・。





そう気づいたときには既に遅かった・・・・・・。



後頭部を抱き寄せられ、腰を抱かれ。



離れることができない状態になっていた。