もとはを言えばコイツが
イキナリ耳元でしゃべりかけたせいなんだから・・・・・・。



振り向くと奏斗さんだった。




「料理ぐらいできます!大丈夫ですから近づかないでください!!!」




自分でもでると思わないぐらい大きい声がでた。


「は?」


そんな真剣に否定する私を見て奏斗さんは呆然としていた。

しかしそれもつかの間。


すぐに何かに気づいたようにしてニヤッと笑った。


「もしかして・・・・・・、照れてる?」


そう言い放つとまたニヤッと笑った。

相当自分の顔に自信があるようだ。



だけど、男が嫌いな私には意味もない。


「いえ、全く」


無表情で言い返す。