「で、そろそろどうすうのか教えてくれない?」


澪が言うと、乃里子は一冊のノートを取り出した。


「私ね、理事長の娘だけど親しみやすいってポジションを作るために変装してるの。
おかげで…」


澪がノートを見ると、生徒からの相談や噂が書き記されていた。


「どんどん情報が入ってくるって?」


「そう♪
それで、中にはなんとか解決してほしいって相談とかもあってね?
中には解決したら匿名で新聞にしても良いって言ってくれてる子もいるの。」


「周りに新聞部の事話してるんだ?」


澪が驚いたように言うと、乃里子は得意げに頷いた。


「根回しは大切でしょう?」


行動の速さに驚いた澪は、思わず笑ってしまった。


「その通りよ♪
さすがね、乃里子。」


「だから、普段は変装して情報を集めるの。
で、放課後は本当の私が問題を解決する!
それを新聞にしていくっていう訳♪
もちろん、新聞にしたくないって言うならしないよ?」