「澪さんが私の事を?
恥ずかしいなぁ…」


梓恥ずかしい嬉しそうに笑った。


「あっ、澪ちゃんにこのカフェ紹介しても良いですか?」


「えー!?
澪さんが来るかもなの?」


梓は慌てたように目を見開いた。


「はい♪」


「どうしましょう♪」


梓が喜ぶ姿に微笑みながら、乃里子は澪へどうやって切り出すかを考えていた。



…−−−…



「で、なんで言わなかったの?」


日曜日、乃里子と剛志は隣町の住宅街を歩いていた。


「言わなかったのって…
言わなかったか?」


剛志が言うと、乃里子ははぁと深いため息をついた。


「協力するのが嫌になるわ…」


「悪かったよ。」


剛志は困ったように笑った。