そして私と三波はなんとか学校に間に合った。 「はぁっ…はぁっ…」 『ふぅ…』 「っつーか美嘉さ、宮野にあんなに親切にしなくてもよかったんじゃん?あいつ喋らねぇしさー!クラスの人らも誰も話しかけないじゃん?」 心底嫌そうな顔で私に言う三波…。 『…でも、』 「ま…そこがあんたのいいとこだけどね!」 『…そ、そっかなぁ…』 「うん!」 笑顔でいうもんだから、私は少し照れながらありがとう、と言った。