「美嘉、おはよう!」


『あ、三波!おはよ!』


挨拶してきたのは友達の三波。ちなみに名字は加藤。いつも一緒に学校に行くんだよね。


「あ、ちょっとそっち見てみ。宮野じゃん…今日も今日とて暗っ」



そういわれて見てみると同じクラスの男子、宮野琉依君がいた。いつも前髪で顔を隠していて人と喋るのも少ない変な子。


『あ、はやくしないと学校遅れちゃうよ!』


「あ!本当だ!」


私達は物凄い勢いでダッシュした。


『宮野君もはやくしないと遅刻だよ!!今日は校門にいる先生ゴリの日だから面倒なことになるよー!!』


「…えっ…」


前を向く直前、驚いた表情の宮野君が見えたけど今は学校が最優先!!…のハズですからね!