部屋を出ると柊が『こっちこっち』と手招きしている。
「…」
『何ムスーっとしてるの』
と言うと柊はあたしのとこまできてあたしのおでこに手をあてる。
『んー、熱は下がったみたい』
ニッコリ笑って
『冷めちゃうから早く食べよ』
「うっうん」
柊のペースに完璧飲み込まれてる。
『ごめんね、トーストくらいしかできなくて』
と柊は申し訳なさそうに言った。
「…いただきます」
そう言って一口フレンチトーストを口にする。
ほんのり甘い卵の味が口の中に広がった。
「…美味しい(^q^)」
自然と笑みがこぼれた。