席に座ると、突然浩二が口を押さえた。 「僕、なんか気持ち悪い……」 「あら、大丈夫?歩き疲れたかしら……」 浩二はまだ小学二年生だから、疲れて休みたがるのは、いつものことだった。 気持ち悪い、と言うことはあまり無かったのだが。