「...終わったーーっ!」 長い長い、 金曜日の授業終わり。 いつもと同じように みんなが溜息をはく。 あの滑舌の激しく悪い英語教師の発音が耳にまだ残っていて、それを消し去るようにあたしは机に俯せた。 「実乃ー!今から カラオケ行こーよ」 「い...」 ―――行く! って口を開こうとした瞬間携帯のメロディーが鳴り出す。