『…だから、ジンを待ったりなんてしません。
ただ…ただ、他のペットも飼いません!』


『……え??』


『部屋も、ベランダも、しっかり掃除します。
自分の為に美味しいご飯を作ります。
牛乳プリンは食べ過ぎないし、朝もちゃんと起きて学校に行きます。
知らない男も、知ってる男も、さらっと家に入れません。
時々は周りの人たちに甘えてみます。
これから、もっとちゃんと、あの人と向き合ってみます。
……でも、私はジンを忘れません。
離れても、私はジンを思ってます。
そう、ジンに伝えてください!』


『……えーっと…、告白?』


『いえ、どちらかというと…宣言です。
「行ってきます」って言って、勝手にいなくなったジンだから。もしも戻ってくることがあるのなら、私は「おかえり」って言いたいんです。
でも、ジンがいても、いなくても、ちゃんと胸を張って生きていきたいから。』

『…………。』