「なにっ!!?」
ジンは、私の問いに答えず屈みこんできた。
頬にかかるジンの前髪がくすぐったい。
何する気!?
動かせない両手がもどかしくて、
スキだから息苦しい。
あがけば、あがくほど、まるで深みに填まっていくみたいだ。
ジタバタしていた私が大人しくなる………それは、ジンが私の着ている上着のジャージのファスナーを下ろしたからだ。
「ちょっ!!待って!!ジンっ!!!」
ジンは言うことを聞いてくれない。
器用に半分ほどファスナーを下ろしてしまうと、
ジンは更に私に覆いかぶさった。
そして、ジンの唇が私の鎖骨に触れる。
「ッ〜〜〜!!!」
鎖骨に這わせた唇は熱く、そのキスは深く。
私は、ただ白い天井を見上げていた。
それは、次第に滲んでいく。
痛みさえ覚えるキスに、眩暈さえ覚える。
あぁ、気が狂ってしまえたらいいのに。
ジンの身体の重み、
吐息、
鼓動、
くすぐったい前髪、
熱。
途方もない。
息苦しくて、ツライ、ツライ。