「ところであなたは、わたしとふたつ違いってことは18歳なの?」
「うん、姉さんとおんなし3月生まれで今年18になった。去年の9月から大学に行ってるよ。僕フットボールと野球の選手なんだよ」
ふぁんたは今まで深刻な話をしていたにもかかわらず、ころっと明るく話を切り替えた。
―そう深刻にも話してなかったか―
「ふーん、そうなの」
「うん、そうなの。もっと僕の話聞きたい?」
彼は身を乗り出して目を輝かせたので、わたしは意地悪をして「べつに、いい」と言った。
ふぁんたはつまらなさそうに「そう、じゃあまた今度ね」と肩を落とした。