目が覚めたら〔スージー〕のでかい顔があった。ビルの地下にある休憩室だった。




「よかった、よかった気がついた」


本当に嬉しそうにスージーが言った。




ヒステリーに似た症状が原因で、倒れたらしかった。




「すみません、ご迷惑を・・・」


わたしは体を起こしながら言った。



「いいんです、ちっとも迷惑なんかじゃありません。実はみんな心配して待っていてくれたんですけど、遅くなるから帰りなさいって僕が無理矢理みんなを帰したんです。みんなはそれでもついていると言ったんですけど、女の子だし遠くから通ってきてる子も多いし、それでも近くの子は目が覚めたら私たちが送るとか言ってたのですが、僕が近くでも都会の夜は危ないしって、やはり帰してしまって・・・」



ぐだぐだと言うのでわたしは会話を終わらせるため「それは悪いことを」と遮った。