「はぁっ!?
何でそれを言わねぇんだ!!!
心配するだろうがよ!」


それを聞いた翡翠は、
シャネルを心配し怒った。


「ほざけ…一年位なんとも
ないわ…」


シャネルはそう言う。


だか、翡翠は本気でシャネルを心配
している訳で、シャネルに向かって
言った。



「一年位とか言うな……!!
俺は何度も大切な人を
失いたくない!」



翡翠は叫んだ。


翡翠にとってシャネルはもう
『大切な仲間』なのだ。



「…行くぞ。大切な人は
他にいるだろ。」


シャネルはそう言う。


「……何だよ、それ…!
俺はシャネルも大切なんだよ!!」


シャネルの言葉に反論する。


大切だからこそだ。



「…ありがとうな。
でも、私は大切な人なんていない。
簡単に『大切』なんて
言わないでくれ…!!」



シャネルの言葉にもう何も
言えなかった。



「……ッ…悪ィ………。
さ、行こうぜ…!!」


気を取り直してそう言った。


「…あぁ、では説明する。
行き先はエナータル街道を抜け、
バルトニア村に行くぞ。
3日〜4日はかかる。」



目的地がはっきりした。


バルトニア村……。


翡(何故か、懐かしい響きだ。)


この世界には、沢山の村がある。