「……元は人間でも、
悪い奴は悪いんだ…!!
自分の闇に囚われる奴が
悪い………!其奴等のせいで
…兄貴はッ…!!!」


取り乱し気味で言った。


「…兄貴?
翡翠、詳しく話せるか?」


シャネルにそう言われ、
翡翠は話し出した。



「……ん。翡翠ってのは
元々は兄貴の名前なんだ。
……俺の本当の名前は琥龍。
ある日から翡翠を名乗り始めた。
兄貴は殺されたんた、自分の闇に囚われた奴らに……!」


翡翠は拳を握りながら、悔しさに満ちた顔で話していた。



翡翠が話し終わると、シャネルが
何か決めたような顔で言った。


「そうか…その奴らは
今どこにいるか分かるか?」