「そんな事言っちゃいけないんですよ。」


一人の男の子が話しかけてきた。


翡翠は、『誰だ?』と
思いながらもその言葉に乗った。


「そうだ。簡単に命が
消えるとか言うな!
俺がお前を死なせやしねェ」


翡翠はシャネルの目を見た。


「いや…随分私は言霊を使い
すぎた…もう言霊は使えない…」


目を伏せ深刻な顔をするシャネルに
男の子は思いがけないことを
口にした。



「それなら、僕が治してあげます。
少しなら、治してあげられると
思ういますから……。」



シャネルと翡翠は、
驚きを隠せなかった。



「なっ…!?寿命を長くする方法が
あるのか…!?」



「はい!!僕は魔法が使えるんです♪
でも、そこの人にも手伝って
もらわなくちゃいけないですけど…」


そして、男の子は翡翠を指した。


「俺?構わないよ♪何を
すりゃいい?」


指された翡翠は、乗り気なようす……。