「・・・本当に?」

自然と足の動きが止まる。

嘘だ。そう思いたくて。そう信じたくて・・・。

真美子が見ていた方向に視線を向ける。


あ・・・

「侑斗・・・」

「やっぱりそうだよね・・・?」


アクセサリーショップから出てきた2人は、お似合いで。

何も知らない人から見れば仲良さげなカップルで。

私には冷たい侑斗が、誰かと笑い合ってる。