「あんた可愛いからって調子のってんじゃない?」

「はい?」

「なに笑ってんのよ!」

バシッ

頬に鈍い痛みが走った。


昼休み、先輩に呼ばれたあたしは素直にトイレにやってきた。

怖くないわけじゃないけど、逃げたら負け。

そんなしょうもない意地がある。


あたしの前には先輩が3人。

この人達はきっと1人じゃ生きていけない人達。

集団イジメやって何が楽しいんだか…。


「何とか言いなさいよ!」

「………」

「まじうぜぇ!尻軽女!」


ポタポタとあたしの頭から水が垂れていく。

満足したのか先輩達はトイレから出ていった。