「奈々、こっち来て。」

ベッドに座っている蓮は自分の隣をポンポン叩いている。

「え・・・?」

いつもと違う展開に緊張感が増していく。


「嫌・・・?」

「ううん、別に。」

強がりながらも大人しく隣に座った。


「・・・!」

急に蓮に抱き締められた。

状況を把握出来なくて、体温が上昇する。

「なっ!何してんのっ?」

「・・・抱き締めてんの。」

優しく耳元で囁かれた。


何この展開?!

あたし、何しに来たんだっけ?

あ・・・そうだ、好きって伝えなきゃ!


話しかけようとした瞬間、蓮が先に口を開いた。

「ねぇ・・・」