昼休み、真美子と屋上に来た。

「真美子、あのね・・・侑斗の下駄箱に別れようって手紙入れてきた。」

「あんな現場見ちゃったらね・・・。美咲可愛いから、もっといい人見つかるって!侑斗馬鹿だなー!こんないい彼女にふられるなんて。」

頭をぽんぽん、と優しく触ってくれる真美子。


「うーっ・・・」

「そうやってまた泣くー!」

「真美子が優しいからだよー・・・」

「なんだそりゃ!」

「真美子ー?大好き・・・あ、鼻水。」

「汚い!でもありがと、あははっ!」

真美子がいてよかった。

真美子がいなかったら私どうしてたんだろ・・・。


もう侑斗のことは忘れよう。

・・・忘れよう。


「侑斗の馬鹿野郎ー!」

この声と一緒に侑斗への想いも飛んでけばいいのに。