「えっ?」


俺はビックリして顔を上げた


ゆっくり振り向いた



「あ、浅井??」



「…今日来てた子彼女?」


「そうだけど…ってか離して?」



「やだ」



「やだじゃないだろ〜どうしたんだよ?」



俺は困っていた




「ガラガラ」



教室のドアが開く音と同時に
浅井の手が離れた



た、助かった〜



俺が振り返ってみると



「ご、ごめ〜んちょいと貧血っぽかった…」



笑いながら浅井が言った


俺はこの時
浅井のこの行動が
何を意味するのかわかっていなかった…