外を見てみると、誰もいない道に一人ポツンとツツジが歩いている。
しかも私服・・・。・・・可愛い。
「ツツジ!」
思わず窓を開けて叫ぶと、ツツジがこちらを向いた。
「ユウ!そこにいたのか!」
そこにいたのかって・・・探しに来たのかよ。
家のドアを勢いよく開け、ツツジの方に駆け寄る。
「お前・・・外に出ていいのかよ。」
「うん、別に具合が悪くなきゃいいと思って。」
二カッとしてツツジが笑う。
「つうか、何でここら辺に住んでるって・・・。」
「暇だったし、ユウの変える方向に向かって歩いて来たんだ。」
で、ここらで迷子になったと。
「悪ぃ、俺のほうも、留守番頼まれててさ・・・行けなかった。」
「一人?」
「あぁ。」
少しだけ話していたものの、ここでずっと喋っていても仕方ない。
・・・どうせなら、ツツジに街案内させてやろうか。
いいかもな。と、一人でうなずく。
「ツツジ」
「?」
「どうせ暇なら、町でも遊びにいかね?」
「!いくいく!」