「あの子は一生生きてられるわけじゃないんだぜ?お前の生きてる間には、絶対逝っちまう。それでも、一緒に居たいのかよ。」
そんなこと分かってる。
ツツジの寿命だって残り少ない事くらい分かってる。
でも、ツツジを寂しいまま死なせたくなかった。
死ぬ時でも、側にいてやる覚悟は出来ていた。
「居たいんじゃねぇ。絶対に死ぬ時まで見守ってやるんだよ。」
それを聞いて、姉貴は目を丸めた。
「へぇ・・・カッコイイこと言うようになったじゃん。」
感心したように姉貴が言った。
「ま、頑張れよ。」
その言葉が何故か深い意味がこめてあるように思えて、少しの間ボーっとしていた。