私が 怒られた!?

「そんな知らない人に私の家なんか教えません…」

すると 相手はいきなり笑い出した。
「プッ ハハハッ!! この声を聞いてもわかんねぇ奴がいたとは・・・。ちょっと明るところに行くぜ。」
はぁ??
私こんなきれいですんだ声聞き覚え無いんですけど!!
私は相手に引っ張られて近くのコンビニに着いた。
そこには・・・
「なっ・・・。え・・・。」
相手は私と向き合うと自己紹介をしてきた。
「俺の名は 如月 仁。お前俺が通りかかって助けてもらえるなんてめったにないことだから、俺にかんしゃしろよ??」
はぃ??急になんですかこの人は??
いきなり 感謝しろとか・・・、そりゃ〜助けてもらったから感謝はするよ。でもなんか自分勝手すぎません??
とりあえず私はめんどくさい事には顔を突っ込みたくないので、素直に感謝することにした。
「ありがとう。」
「そういや・・・、白雪姫って誰がなったの??」
話逸らしやがった!!
「聞いてんだけど??」
仁はいらいらしながらも聞きなおしてきた。
私は言ってはいけないことを、仁の怖さに負けて言ってしまった。
「えっあ・・・ごめんなさい。 確か 1人目が棗さん 2人目が柚香さん 3人目が柚輝さん 最後が私の友達 柚華 です。」
「お前は??」
なんで 私のことなんか聞くんだろ??
まぁ 私は出ないから別にいいんだけど・・・。
「私は 出ないんです。」
「なんで??」
えぇ!そこまで聞きます??
私はのけ者にされたって言ったら 絶対なにか起こるよね…。
私が回答に困っていると・・・
「いえねぇのか??」
ギクッ

私は何も答えることができなかった。
「・・・」
「・・・」
2人の間に沈黙が続く。
「役まかされてねぇのか??」
その沈黙を破ったのは仁。私はうなずくことしかできなかった。
「うん」
「そうなんだ・・・。」
仁は素っ気なく答えると、私を家まで送ってくれた。
「今日は・・・その・・・ありがとう。」
家の玄関前で私は照れながらもお礼を言った。
「どうってこない・・・、じゃ。」
仁はそういって帰って行った。
私は家に入りお風呂に入って寝た。