1年たって、柚華とはまた同じクラスだった。
私たちのクラスは　2年2組・・・。
このクラスは休み時間になると女の子がやたらと騒がしい。
それは、
このクラスに
如月　仁
伊集院　新
安次嶺　優雅
この三人がこのクラスでそろったからだ。
廊下には野次馬がたくさん並んでいて、仁の席には優雅、新、もちろん仁が座っているため　女の子がたくさんいる。
しかし、女の子が話しかけても仁と優雅は無視している・・・、新は女の子と騒いでいる。
柚華はというと、自分の席から例の三人を見ているだけ・・・。
私は休みになるといつも教室を出ることにしている。
それは、騒がしいからという理由もあるが、私は　あまり男には興味が持てなかったから。まぁ、例のこともあるし・・・。

何もとりえなく過ごしていたわけだけど。



秋になり、文化祭のクラスでの出し物を決める日になった。
私は出ないつもりでいたが、柚華が｛出なよ！！｝とあまりにもしつこいので出ることになった訳だけど・・・・。
その出し物が〘白雪姫〙・・・。

このクラスの決め方は少し変わっていて、まず　女と男に分かれて　女は誰が白雪姫になるか考え、男は誰が王子になるかを考えます。
誰が白雪姫で、誰が王子なのかは　当日以外でしゃべってはいけないことになっていた。

そして白雪姫が決まった。
花京院　棗（かきょういん　なつめ）
○○○会社の社長の娘。
この人は私にとっては苦手の中の苦手。なぜならこの人は
自分様様！！
○○○会社の社長の娘ってことで誰も逆らえない。
そして　白雪姫は念のため（予備の白雪姫）残り3人いるため
それは　くじで決めることになった。
一人目は
西園寺　柚香（せいえんじ　ゆずか）
こちらの方も○○○会社の副社長の娘。
二人目は
与那覇　柚輝（よなは　ゆずき）
こちらも○○○会社の副社長代理の娘。
四人目は
柚華！！

こんなかんじで決まった訳だけど・・・。
しかし　同じ会社の人の娘が当たるのはおかしい・・・、何か仕組んだに違いない。
みんなも分かっているはずだが、社長の娘というだけで逆らえないのだ。