「なぁ・・・亮夜」

カズが何か言いたげな顔をしている

「ん?なんだよ?」

「いやさ、さっきからさぁ・・・みんなが屋上に注目してんだよね・・・」

「!」

忘れていた、ここは学校の屋上で、今は昼休憩で、

俺は一応真面目なキャラで・・・

「やべぇ!逃げんぞ!カズ!」

「おうさ!」

今更逃げても先生に怒られるのは確実だ

でも仕方ない!今は逃げる!

屋上のドアを勢いよく開ける、

そして階段をどんどん駆け降りていく

教室へ駆け込んだ、みんなの視線が俺へと向けられる、

そんな視線を無視し、バックとギター片手に下足へと急いだ。

「おい!カズ!急げ!」

「あいよ!」

下足の方から俺たちを呼ぶ声先生のがした。

でもそんなのにかまってはいられない

「おい、亮夜!アンプはどうすんだよ!」

「あれはあとで取りに行く!」

「じゃあ、今からどこに逃げるんだ!」

「ああ!?んなもん知るか!カズ、お前いい場所知ってるか?」

「ああ、もちろんだ!鳴岸橋の下!」

「んじゃ、ひとまずそこまでいくぞ!」

2人が門の外に逃げ、それを追いかけていく先生。

その光景をじっと見ている少女がいた・・・。