「そうか、ならいいんだけど・・・」

カズは少し納得のいかないようだったがすぐに笑顔に戻った

「なぁ、一緒に演奏しようぜ!俺のギターもそこに入れてるからさ!」

とカズは言った・・・・って、はぁ?

ここにギター入れてるのは俺だけで・・・ってかこいつギターなんか弾けたの!?

と、いろいろ考え込んでいたのが顔に出ていたのだろう、カズが急に言った

「あ、言うの忘れてた!俺さ~ギター始めたんだ、だいぶ前に、お前ほど弾けないけど
一応弾けるようになったんだぜ!」

カズはニコニコしながら言ってくる

俺は少しずつ状況を理解していった

そして整理がついて最初に俺が言った言葉、

「よっしゃぁぁぁぁ!」

だった、カズはびっくりしていた。

そりゃそうだろうな~

黙ってると思ったらいきなり大声で「よっしゃ~!」だもんな~

でも俺は本気で嬉しかった、これでギターについて語り合える仲間ができたのだと、

「な、なんだよいきなり!変な奴だな…ま、それはともかく!演奏しようぜ!」

「おぅ!お前【リズ】の【君しか見えない】弾けるか?」

「ああ、弾けるぜ!それ弾くのか?」

「いいだろ?あの曲はお前にぴったりだしww」

と俺は言った、するとカズは少し照れくさそうに「まぁな」と笑って見せた。

「んじゃ、いくぜ…1、2,3、・・・」

この合図で2人の演奏が一気に始まった。

・・・君に届けたい、この気持ちを!
君にしか届かないこの気持ち、君は受け取ってくれるだろうか?
僕の心は君だけの物
僕はもう君しか見えない!
だから君も僕を見てくれ
僕は待つよ
君が僕を見てくれるまで、
この気持ちは君が見てくれるまで
大切にしまっておくから・・・・

歌が終わった・・・・

「お前、うまいな!」

俺はカズに言った。

文句無しでうまかった。

「お前も歌とギター半端なくうまいな!」

カズは照れながら言った

この曲は、【永遠の恋人】の前に作られたものだ。

バンドのメンバーが告白して、「考えさせてくれ」と言われた後に

即興で作った歌らしい・・・まぁ、意味は歌詞どうりだなww