「おい?亮夜?どうした!りょーうーや!」

「うるせっ!耳元で叫ぶなっての!」

「いやだってさ・・・・いきなり黙りこむからさぁ・・・」

「あぁ、そうかごめん」

「別に謝ることじゃねぇーんだけどなぁ・・・」

「そうか・・・」

また考えてたのか・・・

あの出来事を思い出すと、今でも心が裂かれるみたいに痛くなる。

「・・・また思い出したのか・・・あれのこと」

カズが言いにくそうに言ってきた。

「あぁ、まぁな・・・でも気にすんな!俺は平気だ!こうやってギターが弾けるだけで
 幸せだからな!」

無理やり笑って見せた俺の顔はカズにはどう見えたんだろな・・・