校長は俺たちが茫然としているのを見て

笑うのをやめた。

「ああ、すまんな、お前たちの勘違いが面白くてな」

校長は言った。

勘違い?なにが?え?

俺たちは顔を見合わせた。

カズが口を開いた

「あのぉ、校長先生?何のことでしょうか?」

すると先生が言った。

「だからな、お前たちのやった行いがいいとは思わん。
 だがな、私はお前たちその決意で決めた。」

校長の言っていることがまだあまり理解できない・・・。

「今ここに宣言する。
 これからこの学校に軽音部を設置する。」

この言葉で俺はやっと理解した。

この校長は俺たちに楽器を弾いていい場所を

提供してくれたのだ!

「ほ、本当ですか校長!?」

カズの声が裏返っている・・・。

「本当も何も、私は嘘はつかない」

俺たちは顔を見合わせた。

そして次に瞬間カズと俺は一気に叫んだ!

「やったぁぁぁぁぁぁ!!!!」

校長室全体に俺たちの声が響く。